択一式試験の特徴と解答ポイント

社会保険労務士試験は、70問の択一式問題と、8問の選択式問題が出題される。択一式問題は5択でです。選択肢が5つ出てきて「正しいものはどれか?」「誤っているものはどれか?」という設問が多い。また、「正しいものの組み合わせを選べ」という設問もあります。

ちなみに、択一式問題の所要時間は210分。つまり3時間30分です。

このページではまず「択一式」を取り上げ、その概要・特徴について解説していきたいと思います。

「択一式」というくらいですから、いくつかの選択肢の中から1つを選ぶわけですが、社会保険労務士試験における選択肢の数は5つ。そのため「5肢択一式」という呼び方をすることもあります。

「択一式」は資格試験における定番の出題形式ですから、「○○の試験を受験した際に体験したことがある」という方も多いかと思います。

ただし同じ「択一式」であっても、たとえば社会保険労務士試験における択一式と、行政書士試験における択一式とではまったく違ってきます。社会保険労務士試験における「択一式」の3つの特徴と解答のポイントをご紹介したいと思います。

■ 特徴

①問題数が多い

択一式試験の問題数は「7科目×10問」で全70問。ではあるのですが、冒頭でも述べたとおり、1問につき5つの選択肢がありますので、正誤を判断する対象は計350個にも及びます。

択一式の試験時間は210分ありますが、それでも350個すべての正誤を判断するためには、休みなしで1個につき36秒しか時間を費やすことは許されません。

その意味では、択一式試験というのはスピードと体力が要求される試験でもあるのです。

②科目ごとに難易度に差がある

比較的難易度が低いのが、労働基準法、労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、国民年金法、逆に難易度が高いのが、健康保険法、厚生年金保険法、一般常識科目です。

全科目で同じように高得点を目指すというよりは、前者については8割以上、後者については6割以上といった具合に、得点戦略にメリハリをつける必要があります。

③出題パターンは2種

問題数は多いのですが、出題パターンは「~のうち、正しいものはどれか」と「~のうち、誤っているものはどれか」のほぼ2種類。

ただしシンプルであるぶん、問題文を読む際に「正しいor誤っている」を混同しないように注意が必要です。

■ 解答のポイント

じっくり、確実に選択肢を読む

択一式問題の「正しいものはどれか?」という問題の場合だと、「ええと・・・3つは明らかに×だとわかるけれど、残り2つのどっちが○かわからない・・・」ということがあると思います。

これは、勉強不足からくる場合と、問題文の読み方の悪さからくる場合があります。

勉強不足については、本試験前にがっつり勉強しておくしかありません。知識不足に特効薬なんてないから、地道な勉強で埋めていくしかないのです。しかし、問題文の読み方については、少しは工夫することができます。

問題の「読み返し」はしない

70問で210分というと、1問が3分。最後にざっと見直しもしたいところですので、実質的には2分半強というところでしょう。

「2分半あれば充分だ!」とあなどってはいけません。社会保険労務士試験の択一式問題の選択肢は結構長いです。その長い選択肢を見て「時間が足りないから速く読まなきゃ!」と焦ってしまい、落ち着いて読めば正答を選べる能力があるのに、それができない人もいると思います。

問題文を速く読んだところで、肝心な箇所を見落としてしまったら、その問題文は結局後でもう一回読むことになるから、結果として多くの時間がかかることになるのです。

だから、「読み返しはしない」つもりで、一語一語にワナが仕掛けられていると警戒するくらいの気持ちで、しっかりと問題文を吟味してほしい。

社会保険労務士試験の択一式問題は、単純に知識を問うものが多いです。だから、勉強さえしてあれば解けるものが多いでしょう。

その落ち着いて読めばわかる問題を、焦って設問を読んだために落としてしまったら、それは悲しすぎます。それだけではなく、読み返しをすることで時間が取られ、最後の方の問題が解けなかったりしたら、しばらく落ち込むと思います。

しかし「読み返しをしない」ことは、本試験に行って、急にできるようになるものではありません。普段から心掛けることで身に着く習慣なのです。

だから、普段テキストを読んだり問題集に取り組んだりするときにも、極力読み返しをしない習慣をつけておきましょう。

「読み返しをしない」って、簡単に言えば、「意識を集中して読む」ことだ。最初は疲れるかもしれないが、ぜひやってみてください!