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ほんとにおすすめ?データで比較するWordPressテーマの紹介
目次
wordpressのテーマを選ぶとき、どう選んだらいいかわからなかったり、何を基準に選んでいいかわからなかったりします。
有料無料問わず「これがいい」とか「ここがいい」、「SEOに強い」と紹介されていても、主観になりがちでなにがどういいのかよくわからず、とりあえず人気そうなテーマやおすすめされているテーマを選んでいる人もいると思います。
そのわかりづらい部分を可視化してみます。
今回はSEOの観点で以下を中心に、どういいのかを掘り下げて比較してみます。サイトの表示スピード(PC・モバイル)
サイトの表示スピード(PC・モバイル)
W3Cバリデーションチェック
構造化データ
W3Cバリデーションチェック
構造化データ
おまけでmetaタグ(ogp・Twitterカード・canonical)も確認します。
※ogp・TwitterカードはSNSでの見栄えをよくするもので、canonicalは正しいURLを検索エンジンに伝えるもの。
サイトのスピードチェックに使うツールは
googleのPageSpeed Insights
バリデーションチェックは
w3cが提供しているhttps://validator.w3.org/
構造化データのチェックに使うをツールは
こちらもgoogleの構造化データテストツール
metaタグチェックは目視です。
比較・チェックするテーマの選定は「wordpress テーマおすすめ」などで出てくるテーマになります。
チェックするページは各テーマサイトで用意されている、デモサイトのTOPページおよび記事詳細ページになります。
表示スピードについてはチェックを2回から3回行い、大幅な違いが出た場合は追記します。
有料テーマをデータで比較する
有料テーマはSEOをはじめ、カスタマイズもしやすいように工夫されています。
特別なことをしなくても誰でも見た目がよく、SEO対策ができているサイトが作れます。
「STORK」ストーク
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fdemo-stork.open-cage.com%2F
画像タグにaltがないという警告は画像を設置するときに設定すればいいのでそこまで気にするものではないです。
あとはh1の使い方やID重複のエラーや警告でした。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
記事ページの構造化データ
metaタグ
- ogpタグなし
- twittercardなし
- canonicalタグあり
「swallo」スワロー
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fdemo-swallow.open-cage.com%2F
目立ったのはimgタグに関するものでsrcがないよってことでした。
srcを使わずにdata-lazyで画像の読み込みを遅らせているようです。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
構造化データは検出されなかったです。
記事ページの構造化データ
パンくずリストと記事部分が構造化に対応しています。
metaタグ
- ogpタグなし
- twittercardなし
- canonicalタグあり
「albatros」アルバトロス
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=http%3A%2F%2Fdemo-albatros.open-cage.com%2F
<article class="post-list cf" role="article">
上記の警告などがたくさんでてきますが
role="article"これいらないよといったものでそこまで気にするほどではなく修正も容易です。
あとはh1タグの使い方についてでした。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
記事部分が構造化に対応しています。
記事ページの構造化データ
パンくずリストと記事部分が構造化データに対応しています。
metaタグ
- ogpタグなし
- twittercardなし
- canonicalタグあり
「THE THOR」 ザ・トール
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fthor-demo01.fit-theme.com%2F
警告もエラーも少なかったです。
というか画像の枠線0指定だけなので、ここだけ解消すればオールクリアですね。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
構造化データは検出されず。
記事ページの構造化データ
パンくずリストと記事部分が構造化データに対応しています。
metaタグ
- ogpタグあり
- twittercardあり
- canonicalタグあり
SANGO
SANGOのテーマはこちら
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fsaruwakakun.design%2F
スクリプトのタイプ属性いらないってこととIDかぶってるよーといったエラーでした。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
構造化データは検出なし。
記事ページの構造化データ
パンくずリストと記事部分が構造化データに対応しています。
metaタグ
- ogpタグあり
- twittercardあり
- canonicalタグあり
JIN
JINのテーマはこちら
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fjin-demo.jp%2Fdemo-1%2F
構造化マークアップのエラーが少々ありました。
itempropはこのタグじゃ許可されてないよーだったり、CSSのエラーがありました。子テーマの問題かなと思いましたがインライン要素でのエラーだったりがありました。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
細かく構造化データが設定されていますが、BlogPostingにエラーが出ているので追ってみます。
urlフィールドが未設定のためエラーがでているようでした。
修正するにはテーマファイルの中身をイジる必要があります。自力で修正もいいのですが今後のアップデートの内容によっては上書きされてしまうので、おとなしくアップデート修正を待ったほうがいいかもしれません。
記事ページの構造化データ
記事ページもしっかり構造化データが設定されていました。
エラーがでていますが、内容はTOPページ同様にurlフィールドの未設定によるものでした。
metaタグ
- ogpタグあり
- twittercardあり
- canonicalタグあり
Diver
Diverのテーマはこちら
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Ftan-taka.com%2Fdiver-demo
scriptタグはtype属性いらないよーってこととulタグについてだったり、見出しないよと多数のエラーなどありました。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
ナビゲーションとサイト全体として構造化データに対応しています。
記事ページの構造化データ
ナビゲーション、パンくずリスト、記事部分が構造化に対応しています。
metaタグ
- ogpタグあり
- twittercardあり
- canonicalタグあり
無料テーマをデータで比較する
無料テーマと聞くと有料テーマに劣ると思いがちです。
表示速度や検索結果に関わる重要な部分はどうなっているのかみていきましょう。
stinger
stingerのテーマはこちら
アフィリエイトに特化した「アフィンガー」はこちら
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
オール100の数字!驚愕です。
PC、スマホともに満点のスコアを叩き出しています。
もともとシンプルなテーマなので、カスタマイズをしてもスコアが維持できるとは限らないのでご注意ください。
W3Cのバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=http%3A%2F%2Faf-themewp.com%2Fstinger8%2F
scriptタグはtype属性いらないよーってことと、記事に見出しがないからh2-h6を使ってということでした。(TOPページ)
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
構造化データはありません。
記事ページの構造化データ
パンくずリストと記事部分が構造化データに対応しています。
metaタグ
- ogpタグなし
- twittercardなし
- canonicalタグあり
Simplicity
テーマ「simplicity」はこちら
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
W3Cのバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fsimplicity.sample.mixh.jp%2F
scriptのタイプ属性は省略していいよーという内容でした。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
サイト全体、組織、記事部分が構造化データに対応しています。
記事ページの構造化データ
サイト全体、組織、パンくずリスト、記事部分が構造化データに対応しています。
metaタグ
- ogpタグあり
- twittercardあり
- canonicalタグあり
Luxeritas
テーマは「Luxeritas」はこちら
表示速度を確認
TOPページの表示速度と診断結果
スマホの表示速度
公式サイトでは100に近いスコアが紹介されていまして、今回は同様のスコアがでず、なんでだろうとよくみると原因がわかりました。
画像をみるとわかりますが、サーバーの応答速度に原因がありました。
なので、テーマを使用するサーバーでこの応答速度は変わります。
何度かチェックをするとスコアが改善されたりしたのでサーバーの応答速度はかなり大事ですね。
W3Cのバリデーションチェック
https://validator.w3.org/nu/?doc=https%3A%2F%2Fthk.kanzae.net%2Fwp%2F
エラー内容は画像タグでsrcsetに関するものでした。
同じエラーが重複しているだけなので、ここだけ解消すればオールクリアです。
構造化データチェック
TOPページの構造化データ
サイト全体、パンくず、記事、コメント、組織、ヘッダー、フッター、ナビゲーション、著者などがマークアップされています。
記事ページの構造化データ
記事もサイト全体、パンくず、記事、コメント、組織、ヘッダー、フッター、ナビゲーション、著者などがマークアップされています。
公式サイトにも構造化マークアップ対応してますよーと説明がありましたが、がっつり対応されてますね。
ここまできっちり対応されていると気持ちがいいです。
metaタグ
- ogpタグあり
- twittercardあり
- canonicalタグあり
まとめ
今回はカスタマイズについては触れずに表示速度や内部構造が中心でした。
有料テーマはやはりおさえるとこはおさえていて、ここにカスタマイズ性が加わるのでさすがだなといった印象でした。
無料テーマは有料テーマを凌ぐスコアや内部構造になっているものがあるので、そのへんは把握しておきたいポイントかなと思います。
- 有料無料問わずPCとモバイルともに表示速度が90以上のスコアがあたりまえになってきている。
- W3Cのバリデーションエラーは少なからずどのテーマでもある。
- 構造化データの対応も有料テーマだけではない、むしろ無料テーマのほうがこまかく対応している場合もある。
- 有料だからいいわけではない。
あえてこのテーマがおすすめですとは言いませんが
有料テーマのザ・トールはどのチェック項目でも評価がよく、気になりました。
無料テーマはどれも評価がよく、特にLuxeritasはエラーもほとんどなく、構造化データのマークアップがしっかりしていたのが印象的です。
※テストはデモサイトになるので運用中のサイトにテーマを適応した場合は結果が変わる可能性があります。
特にプラグインをたくさん使っている場合は表示速度が大幅に変わる可能性があります。
構造化データは対応していなくても直接SEOに影響するものではありません。(SEOに直接影響するソースがありましたらご連絡頂けますと助かります。)
テーマ選びの参考になれば幸いです。