「受かる人は1年で受かる」という伝説 実務経験者は有利か?

■昔からの伝説

「社会保険労務士試験というのは、受かる人は1回の試験で受かるけど、受からなかった人は何度受けても受からないものだ。」という話を聞いたことがあります。

これは、随分昔から、社会保険労務士試験についてささやかれている伝説(?)です。幾人もの人が、口を揃えて同じことを言いました。さて、この言葉の根拠はあるのでしょうか?

もしかしたら、根拠になる統計などがあるかもしれませんが、発見できませんでした。

■法改正が多いから?

さて、この「受かる人は1回で受かる、受からなかった人は・・・」という言葉の根拠について、少し考えてみました。

そして、これは「社会保険労務士の試験範囲の法改正の頻繁さに関係しているのではないか?」いう考えになりました。

社会保険労務士の試験範囲にある法律は、確かに改正が多いものです。ですから、昨年度に売られていたテキストと本年度に売られているテキストの内容は、全く同じではありません。それほど劇的に違っているわけではありませんが、少しずつ異なっているものです。

出てくる数字も違ってくるし、制度自体が変わっているものもあります。ですから、1回の試験で合格せず、2年以上かけて学習している人は、どこかの時点で、法改正がされた箇所について、学習内容を洗い替える必要が出てくるのです。

せっかく覚えた内容を頭から一旦消去し、新たにインプットする作業は大変なものです。この辺りの学習効率の悪さが、「受かる人は1年で・・・」伝説に繋がっているのかもしれません。

■最近はそうでもない

もっともこの伝説に関しては、「最近は、そうとも言えないよ。」という話もちらほら聞きます。

試験の難易度が上がったせいかもしれません。ですから、この話はあまり真剣に受け止めずに、「法改正が多い試験だから、改正された箇所には気を付けよう!」・・・くらいの教訓にしてください。

それから、上の話に関係してきますが、こと社会保険労務士試験には、テキストは前年度のものは使用せずに、新しいものを使用するようにしましょう。