社労士試験の出題範囲

社労士試験3分野の学習法について
社会保険労務士試験は10科目で行われます。
この10科目をジャンル分けすると、「労働関係」「社会保険」「一般常識」の3つになります。
<労働関係>
労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険の保険料の徴収等に関する法律
<社会保険>
健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法
<一般常識>
労働管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識
この3分野を、それぞれどのように勉強を進めたら効率的か、以下にアドバイスしてみたいと思います。
「労働関係」の学習法
労働関係は、労働保険の基本となる「労働基準法」から取り掛かってください。労働基準法は、労働分野での憲法のようなものです。他の労働関係法はすべて、この労働基準法をもとにして作られています。
そのため、労働基準法の骨子を押さえると、安全衛生法や労務保険法、雇用保険法、徴収法の学習もスムーズになります。
「社会保険」の学習法
社会保険については、健康保険法から勉強します。その理由は健康保険法の歴史は長く、かつて厚生年金保険法も国民年金法も、健康保険法をもとにしてつくられているからです。
手順は健康保険法→(厚生年金保険法・国民年金法)の順で進めますが、ウエイトを置くべきはむしろ後者の2つ、厚生年金保険法と国民年金法です。
老齢年金と、障害年金・遺族年金の3つについて、国民年金と厚生年金それぞれの相違点を整理しながら学習します。
「一般常識」の学習法
一般常識は出題範囲が広く、誰もが対策には苦労する科目です。一般常識こそ合格点主義、いえ「足きりの最低基準点にひっかからなければよい」といった感覚で、わりきって勉強していただきたいと思います。
対策としては、一般常識用に用意されている過去問や予想問題集を一通り解いてみること。また統計資料など、例年頻出している、数字やグラフの特長を覚えてしまうことです。
留意点としては、「白書を活用しましょう」というネット等でのアドバイスです。管理人としても白書の学習が、出題の正解率を高めることには異論がありません。しかし現実問題として、それは不可能だと思うのです。白書はそれほどページ数が膨大です。
年間のスケジュールのページでも述べたことですが、白書対策は、直前期の予備校のセミナーに留めるようにすることをお薦めします。