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ブランドは人の感情を動かせるかどうかにかかっている
ブランディングについて興味深い記事を見つけたので個人的に気になった部分を共有。
ブランドは特定の識別要素や価値観、イメージを持ち、顧客に対して独自性や付加価値を提供するための戦略的な概念であり、製品やサービスの識別や顧客との関係構築に重要な役割を果たします。
人は新しいものに不信感を抱くけど、そういった人たちを動かそうとする人がいる。 いわゆるアーリーアダプターと呼ばれるような人。 スタンディングオベーションのように最初に動いた人を真似て立ち上がっていく現象があるが、人は社会的な生き物だから意思とは関係ないところで人に簡単に影響される。
こうして人の心理を利用して意図的にドミノ効果を狙う人もいる。
人がなぜブランドを作ろうとするのか、それは売上と直結することを知っているから。
知ってる人との比較はエゴが邪魔をするがブランドは関係ない。 個人間の比較だと、あいつより俺のほうがすごいわ、といったエゴがでてくる。 ブランドはイメージだから自分と比較したりしないから関係ない。 だから今日嫌わててても、明日はすげー好かれてるみたいなことが起こる。
市場ではあなたがめちゃくちゃ優秀で、他の誰より優れてても、他のやつにパクられる。 自分の居場所を見つけるにはリスクをとることでしか目立てない。 みんな新しいことを求めてる。
注目を集めるのは感情を揺さぶったものだけ
これまでの傾向からわかるのは、人々の注目を集めたのは感情の起伏が激しいものだけ。
奇抜なもの、とんでもないもの、攻撃的なもの、愛らしいもの、刺激的なもの、人気のあるもの。そんなものばかりだと。
人々はあなたのコンテンツに注意を払うかどうかを一瞬で判断していて、みんな感情的、心理的な報酬を求めている。
その報酬から、あなたは印象を与えることが大事。いいなと思ってもらえたらウイルスのように広がっていく。
典型的な、あるいは他人の足跡をたどることには何の利益もない。 リスクを冒して人々の潜在意識にアプローチしなければ、決して気づくことも、利益を得ることもできないかもしれない。
リスクを取らないのであれば、得るものは何もない。人間関係でも、リスクを取らなければ、意味のあるつながりは生まれない。
誰にでもストーリーがある。私は、自分の最も顕著な物語を語ることで、共感を得られる。
気分を害する人がいたらどうしよう、大丈夫。 あなたの仕事は、そういった人の感情をなだめることではない。 興味を持ってくれている人のためにいい仕事をし、問題があったら修正すればいい。
説得の心理学
ロバート・チャルディーニの「説得の科学」がめちゃくちゃ参考になる。
人々は自分の頭の中で、自分の人生、問題、目標、願いについて考えています。彼らがあなたを受け入れる唯一の方法は、あなたのブランドを自分の成功/幸福のための手段として見るか、そこに自分自身を見るかです。
私が初めてコピーライティングを学んだとき、どの講座でも「誰も気にしない」と強調されていました。
それは良いニュースです。誰もあなたのブランドに関心がないのであれば、あなたのマーケティングの問題はすでに解決されています。気に留めてもらう方法を見つければいいのです。
彼らに伝わる唯一の方法は、彼らが何に関心があるかを知り、あなたのブランドをそれに一致させることです。だから、アプローチがすべてなのです。
どのようにアプローチされるかによって、反応も違ってきます。誰もが、状況に応じて自分を隠したり見せたりする行動や視点、特徴を持っています。あなたは私が誰であるか知らないが、あなたは私を愛している。
アプローチは、私たちすべての人の潜在的な感情反応を引き起こします。人間は、理性的にアプローチできる生き物ではありません。信じてください、私は試したことがあります。その結果、多くの人との関係を失ってしまったこともある。十分な説得力がないのです。
子供同士の争いでも、先に言い分を言った方が大人から好かれる傾向にある。倫理観も合理性もクソくらえだ。誰が先に自分の話を重要視したのか。それが事態の処理の先例になりがちで、通報した子の罪が軽くなる可能性すらある。
チャルディーニの本によると、互恵関係、コミットメントと一貫性の証明、社会的証明、好感度、権威の提示、希少性の強調、結束の確立によって、誰でも何かをするよう影響を与えることができるという。
しかし、最も重要なのはアプローチです。あなたのブランドと接するすべての人に、どのように感じてもらいたいかをデザインしてください。
嫌われることは、目立つこと
人は、利害が絡むと誰を信じればいいのか分からなくなる。 歴史的に、わからないことを判断する時は権威のある人の判断を信用していた。 ネットが主流の今は、誰が一番知っているかではなく、誰が最初に言ったか
誰の声が一番デカいかが権威になっている。 こんな状態だと多少ぶっ飛んだことを言わないとブランドは確率できない。
アインシュタインも最初は、「何いってんだこいつ」状態だったのにあとから歴史に変わったよね。
ピカソはわざと人々の憎しみを買うために醜いものを描いていた。
嫌われることは、目立つことを意味する。 これはブランドして成立しているという意味でもある。 すべての人に理解してもらう必要はない。
ブランドを作るにはシンボルは大事。 もし、人々が一目であなたを識別できないなら、大きな問題がある。 だから、忘れられないようなイメージを与える。
嫌われたとしても、それは注目されているのです。 愛の反対は憎しみではなく、無関心なのです。 だから、失敗を恐れず、常に関心を持ってくれている人に気を配っていればいい。
顧客に対し、期待値を上げすぎると信頼を失い、信用失うとブランドはオオカミ少年になるから必要以上に大きくみせず、正直でいようぜ。
雑感
どんないいものを作ってもまずパクられ陳腐化するから常に新しいものを追求する姿勢が大事ってことかな。 「人々の注目を集めたのは感情の起伏が激しいものだけ」ってのは考えさせられる。 みんなに好かれようとするより、特定の人の問題を解決するのが大事ってよく言われますね。 今は正しさより過激なことが注目されるから、ブランドを作る上でもぶっ飛んだことをしないと誰も気にしない。裏を返すと誰が嫌ってくれるかがわかればある意味良い戦略といえるかな。